れびゅー(映画)

「カルラのリスト」

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旧ユーゴ戦犯法廷の検察官、カルラの手元には、未だ逃亡中の戦犯の顔写真が載ったリストがある。
中でも大物戦犯であるカラジッチとムラジッチは、内戦終結10年を経ても捕まっていない。
彼女たちのチームは手を変え品を変え、逮捕に消極的な政府と交渉にあたる。状況によって出方が変わり、時には話している内容も変わる。マスコミに叩かれ、国際社会の思惑に翻弄されながらも、カルラは戦っている。

「正義」という言葉がたくさん出てくるな、と思いました。
カルラの口から、カルラと一緒に働いているスタッフの口から、内戦に巻き込まれた市民の口から、スレブレニツァ母親の会のメンバーの口から。
被害者と加害者が混然一体となっているこの内戦では、誰にとっての正義が優先されるのか、私には未だにわかりません。

強く心に残った言葉がふたつ
「正義なんてものは90年代に消滅したわ。」
「信じられない。1万人を殺した責任をたった2人の男に負わせるなんて。犯人はもっといる。」
どちらの言葉の主も、内戦で家族を失った女性。旧ユーゴの内戦を扱った作品の中でも、戦いに参加した男性ではなく、突然平和を奪われた女性にスポットが当てられているこの作品は、貴重なドキュメンタリーだと思います。

カルラのリスト

「ヘアスプレー」踊るジャパンプレミア!

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「今日、早く上がれる?」という友人からの突然のお誘いで、映画「ヘアスプレー」の試写会へ。

「踊るジャパンプレミア」という企画の通り、出演者による舞台挨拶とパフォーマンスに加えて、振付師のマジー氏と一緒に全員が踊るというお楽しみあり。なにやらダンスに切れがある人が!と思ったら、ラッキー池田氏でした。
トレーシー役のニッキー・ブロンスキーがとってもキュート。元々アイスクリーム屋で働いていたという彼女は、この映画のオーディションに参加して見事主役を射止めたことで、人生が大きく変わったそうです。「だからみんなも、決して夢を諦めないで!」

ハリウッドの大ヒット作品の映画化で、見終えた後、元気になれるミュージカル。制作スタッフが過去に関わった「シカゴ」や「天使にラブソングを・・・」といった作品とは雰囲気がかなり異なり、かわいい恋愛物語です。
ジョン・トラボルタ演じるママは必見!!

写真はお土産のヘアスプレー。

「僕たちは世界を変えることができない」

峯田和伸は、私にとって理想の男の子だ。男、ではなく、少年でもなく、男の子。
彼のファンという訳じゃない。GOING STEADYを聴いたのは解散してからだし、銀杏BOYZのライブに行ったこともない。だからこの作品を観にきた多くのファンにとって馴染みのある彼らの歴史も、私には初めての話だらけだった。

ストーリーは、GOING STEADYが突然解散を発表した、2003年1月15日から始まる。

峯田和伸を知ったのは、映画「アイデン&ティティ」で。それからCDを聴き始め、ブログを見るようになった。彼の文章からは、ふるえるように繊細な人柄が垣間見える。と同時に、呆れるほどお馬鹿でお下劣なことばかりしでかしている。恐ろしく凶暴で、剥き出しに純粋な、男の子。
「僕たちは世界を変えることができない」で見つけた峯田和伸の新たな一面。それは、お山のガキ大将。いたずらを考えついてはしゃぐ峯田。納得のいかない演奏をするメンバーに怒りをぶつける峯田。ステージの上の、あの得意そうな顔。神がかったように歌う、叫ぶ、声を枯らす。
「アイデン&ティティ」の彼が大好きだったけど、こうやって見ると、主演俳優として映画のフレームの中にいる彼は、いつもちょっとだけ居心地が悪そうだ。楽しそうだし幸福そうだけど、いつもちょっとだけ照れている。だから観ていて切ない気持ちになるのかもしれない。
反対に、仲間と悪ふざけしている時、ライブで演奏している時の彼は、とてつもなくいい顔をしている。

この作品は、2005年1月15日に銀杏BOYZのアルバムが発売されたところで終わる。エンドロールが流れた後、画面に浮かび上がるのは、「続」の文字。思わずにやりとしてしまった。彼らの旅は、まだまだ続くのだ。
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たいせつなのは結果ではなく/地球交響曲~ガイアシンフォニー~第三番

E3Nsh0275.jpgラピュタ阿佐ヶ谷で、ガイアシンフォニー第三番を鑑賞。この映画館を訪れるのは初めてで。評判には聞いていたけれど、実際に見るとなかなかインパクトのある建物です。
ガイアシンフォニーを観るのは二度目、第一番以来。自主上映でしか見られないこのシリーズは、見かけたら迷わず行かないと、次にいつ出会えるかわかりません。
私達のいのちは地球と共にあり、私達が理解できるように構成されたこの世界は、本当はもっと違う姿を持っているのではないか・・・。そんなことを考えさせられました。


「突然、常識を超えて、そういう理解の仕方があることを知ってしまったんです。」

古代ポリネシアに伝わる航海術を復活させ、ハワイからタヒチまでの5,000kmの旅をカヌーで成し遂げた、ハワイ先住民族のナイノア・トンプソン。頼みの月も海もまったく見えない嵐の夜、焦りや動揺を超越した時、彼は正しい方角を導き出すことに成功する。

「オルカは高度な知性を持っています。だからといって、彼らが人間と同じように、鳴き声で会話を交わしていると考えるのは、浅はかです。人間の言葉は、特殊に発達させたコミュニケーションのひとつの手段に過ぎません。」

カナダの小さな島、ハンソン島で野性のオルカ(シャチ)の研究を続けるスポング博士。理論物理学者として世界的に有名なフリーマン・ダイソンは、スポング博士の研究に影響され、人間と宇宙の関わりやテレパシーといったものに興味を向けるようになる。

「たいせつなのは結果ではありません。最後に残るのは、結果ではなくて、その時何をして何を感じたかという思い出です。」

この作品の撮影開始直前に、熊に襲われて亡くなったという写真家、星野道夫。アラスカ在住の彼は、自然を愛し、自然を見つめ続け、そして自然の中で息絶えた。彼の思い出を語る友人達が次々と登場し、涙なしでは見られなかった。

「タナカヒロシのすべて」――非凡なオトコの平凡な日常

まったく傑作だ。
この映画のどこが傑作なのかについて、連れと話したのだけど、さっぱり説明がつかない。彼が挙げたのは、「クレイマークレイマーを髣髴とさせる、もどかしさと物悲しさ」。

42歳厄年、非凡パフォーマー鳥肌実が、どこにでもいる冴えないオトコを演じる。
どこにでもある街、ちょっとヘンな人たち。

コーヒー・ルンバに始まり、クレイジーケンバンドで終わる音楽がサイコウ。
タナカヒロシのすべて
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